水づくりに真摯に取り組み、安全・安心な水を途絶えることなく安定供給してまいります

茨城県公営企業管理者

企業局長　稲見　真二

　茨城県企業局は、安全・安心な水道水を安定的に供給していくため、経営基盤の強化に努めるとともに、県民や企業のニーズに応えた事業を展開してまいります。

　水道用水供給事業では、県南西・鹿行・県中央の３事業により、37市町村に水道用水を供給しております。安全・安心な水をお届けするため、238項目の水質検査の実施や水質検査の信頼性保証システムである「水道ＧＬＰ」の認定を維持し、引き続き水道水の品質向上と安全性確保に万全の体制で臨んでまいります。

　また、よりおいしい水道水を安定的にお届けできるよう、霞ヶ浦浄水場において、かび臭をはじめとする水処理上の課題を解決する新しい高度浄水処理施設の整備を進めてまいります。

　工業用水道事業では、那珂川・鹿島・県南西・県央の４事業により、約250の事業所へ工業用水を供給しております。工業用水は、「産業の血液」とも言われ、県内の産業活動を支える重要な社会インフラの一つですので、ユーザー企業の発展や新たな企業誘致に資するため、安定供給に努めてまいります。

　人口減少や内需縮小等により水需要が減り経営環境が厳しさを増す中、こうした水の供給に必要な水道施設は老朽化してきており、さらに、近年、大規模な自然災害が頻発しておりますことから、危機管理対策の強化が喫緊の課題となっております。

　将来にわたって水を安定的に供給していくため、老朽化施設の更新や統廃合を計画的に進めますとともに、管路の耐震化など、施設設備の強靱化を着実に進めてまいります。

　地域振興事業では、圏央道沿線やひたちなか地区への旺盛な立地需要に応えるため、立地推進部や地元市などと連携し、新たな産業用地の整備を、スピード感を持って進めてまいります。

　また、企業の新規立地により雇用の創出を図るとともに、立地した企業が求める人材確保の支援などのフォローアップ、企業のニーズに合わせた工業用水の安定供給を進めるなど企業が活動しやすい事業環境の整備に努めてまいります。　　

　企業局といたしましては、これらの事業を通して県勢発展につながるよう誠心誠意取り組んでまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

• 2023年9月15日
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